子宮体癌と私の日常

20代でがんになった私の闘病と日常の記録

出産という夢は消えたけど

病気になって
一番悲しかったこと
一番辛かったこと
一番理不尽だと思ったこと
それは
子供が産めないということ。

子供が欲しかったのに何故産めない身体になってしまうのか、、、
主人にも申し訳なくて、何度も謝りました。

昨年の夏からたくさん泣きました。
でもね、今日からというか2016年からはもう出産出来ないことに拘ることを辞めようと思います。

今日あるイメージが頭に湧いてきました。
それはジグソーパズル。
私には「出産」というパーツが一つありません。
だからパズルには穴が空いています。
それ以外のパーツは揃っていて、綺麗な絵が広がっているんだけど、たった一つ穴が空いています。
その穴に執着して「あぁ穴が空いている。完成していない。美しくない」と見ることもできます。
一方で、確かに穴は空いてるけど、全体を見渡して見れば綺麗ね、と見ることもできます。

私はこれから後者の見方をすることに決めました。

出産できないということは私にとっても主人にとっても、決して小さな穴ではありません。
でもその穴ばかりを気にして、他の大切なことを見逃がすことはしたくありません。


それに、今の私にとっては出産出来ないということが唯一の穴と感じているけれど、これからの人生できっと他にも足りない物や手に入らない物がで出来て、穴は一つでは無くなるんだと思います。

欠けている物がいくつあったとしても、それが正に私の人生で生活なんですよね。

いくつものピースが足りないジグソーパズルを愛して行こうと思います。