入院と手術説明(驚きの内容)
いよいよ手術の日が近付いてきて、入院しました。
昼間も静かですが、夜の病院は更に静まり返り、ベッドサイドにあるミニ冷蔵庫の音が響いて気になるくらいです。
執刀医からの手術説明を受けました。
ここでまた驚くべき事実をカミングアウトされ、胸がざわざわしています。
その事実とは、、、
「うちの病院(K病院)での子宮内膜細胞診の病理結果からは子宮内膜癌は見つからなかった」
ぇぇえーちょっと待ってちょっと待ってお医者さん!!!
癌なんかじゃないんじゃないかい!?私!!
手術説明を一緒に受けていた両親、主人も私と同じ気持ちになり、それが顔に出ていました。
その顔を見て主治医は慌てておっしゃいました。「でも手術は必要なんです。手術なしで良い何てことはあり得ません」
主治医の説明をまとめると、、、
1.不妊治療の一環で子宮内膜ポリープと子宮筋腫の摘出手術をした杉山産婦人科から借りたプレパラート(摘出した細胞の標本みたいなもの)をK病院の病理医が見てもグレード3の子宮内膜癌の可能性が高い
2.CTの結果確かに傍大動脈リンパ節に転移と思われる複数の腫れがある
3.ただしリンパ節の腫れは他の病気でも起こり得ることなので、100%「リンパ節の腫れ=癌」と今の段階で断定はできず、現状の検査結果では癌である可能性が極めて高いということである
4.K病院で実施した子宮内膜細胞診の病理結果からは子宮内膜癌は検出されなかった
つまり子宮内膜癌は極限られた範囲に発生しており、杉山産婦人科での子宮内膜ポリープと子宮筋腫切除手術の際に取り終わっている可能性がある
5.杉山産婦人科での手術で子宮内膜癌を取り終わっていたとしても、リンパ節転移の可能性が極めて高く、また今後の再発のリスクを考えると子宮・卵巣・卵管の摘出、骨盤内リンパ節・傍大動脈リンパ節郭清の手術を行うべきである
6.リンパ節転移の可能性が高いため、追加治療として抗がん剤治療も実施すべきである
7.杉山産婦人科から借りたプレパラートを病理医が見た結果、癌肉腫の可能性もある
8.癌肉腫であるか否かを正しく病理で判断するために、杉山産婦人科また最初に紹介状を持って受診したJ病院から私の検体を取り寄せて、正しい病名を割り出す
と、こんな感じでした。
医師の口頭での説明を短文にまとめるの難しいですね。
今の今、私の子宮内膜に癌はないのかもしれません。
だけどリンパ節は腫れています。
今、子宮はきれいなのに、子宮を摘出しなくてはならない。
子宮はきれいなのに、出産を諦めなくてはならない。
子宮はきれいなのに、愛する主人の赤ちゃんを授かれない。
この辛さは、この歯痒さは、、、、
28歳の私にこんな辛い思いをさせるなんて、、、
神様、病気を乗り越えたら、私に平和な日常を与えてください。
お願いします。
夕陽は今日も変わらずに。
子宮体癌発覚まで
病気が発覚するまでの経緯です。
2014年春
学生時代からお付き合いしていた彼と結婚しました❤️
都内ホテルで結婚式披露宴をして、すぐ後にフランススペインへハネムーンに行きました✈️✨幸せでした❤️
2014年9月
主人が関東から東海地方へ転勤になりました。ビックリしてショックでしたが、仕事を続けたい私は東京に残る決断をしました。
2014年11月
結婚から半年弱が過ぎ、そろそろ子供が欲しいなぁ✨と思い始めました。
排卵検査薬を使い自分でタイミングを取ってみましたが、別居で妊活はチャンスが少なく大変だなぁ、、、とすぐに実感しました。
2015年1月
3ヶ月間自分でタイミングを取って妊活してみたものの、妊娠せず落ち込みました。
2015年1月
せっかちな私は妊活期間僅か3ヶ月ですが、不妊専門のクリニックへ行く事を決意し、主人と二人で初診に行きました。
ホルモン値や子宮の中には問題はなく、タイミング療法で授かるのを待ちましょう、と先生に言われました。
2015年2月〜4月
2月が無排卵だったようで、排卵のタイミングを見つけにくいので、クロミッドとルトラールを処方されました。病院にもマメに通い、卵胞チェックをしてもらいましたが、妊娠に至ることはありませんてました。
2015年4月下旬
不妊専門クリニックで「子宮内膜ポリープがあるので、着床しにくいのかもしれない。切除手術をオススメします」と言われました。
そのクリニックには手術設備が無かったので、手術とそれ以降の治療もお願いできるクリニックを探すことにしました。
2015年6月
都内の杉山産婦人科で手術と治療をお願いしたいと思い、初診に行きました。持参した紹介状の内容から、子宮鏡下での手術が可能とのことで手術を予約しました。
2015年7月上旬
子宮内膜ポリープ切除手術を受けました。子宮鏡での手術でしたので、傷もなく痛みもなく、身体への負担は全くありませんでした。
術後の説明で、「とても小さいけれど子宮内膜ポリープだけではなく子宮筋腫もあったのできれいに取りました。摘出したものは念の為病理検査に出します。結果は1週間後に聞きに来てください」と言われました。
実際に子宮鏡で撮影した子宮内の写真やポリープ、筋腫を見ましたが、とても小さくて、術後はつるんときれいな子宮になっており、妊娠への期待に胸を膨らませていました。
私の術後に主人は精液検査を受けました。結果は何も問題はなく、主人要因での不妊ではないということがはっきりと分かりました。
2015年7月中旬
杉山産婦人科から電話があり、病理検査の結果が良くないのですぐに病院に来てください、と言われました。
会社を早退してすぐに病院へ駆けつけました。この日の医師からの説明で初めて、「子宮体癌の疑いがあり、細胞のグレード3とかなり顔つきの悪い癌である可能性がある」と言われました。大学病院への紹介状をすぐに書くので、すぐに行くように言われました。
子宮体癌の子宮温存治療を積極的に実施している都内のJ大学病院へ紹介状をもらいました。
主人も私も子宮温存して治療できる、必ず赤ちゃんを産めると信じて過ごすように心掛けていました。
2015年8月上旬
紹介状を持ってJ大学病院へ主人と二人で向かいました。内診、細胞診、CTを受けました。
2015年8月中旬
J大学病院の先生が学会で2週間不在になってしまいました。
その間に都内のK病院にも紹介状とJ大学病院のCT結果を持参して初診に行きました。そこで重大な告知をされました。
「子宮体癌、傍大動脈リンパ節に複数の腫れがあり転移の可能性が高い」
「子宮温存は不可能で、子宮・卵巣・卵管の摘出、リンパ節郭清の手術が必要」
「術後の病理検査でリンパ節の腫れが癌であると確定すれば、抗がん剤治療まで行う」
この日はとてもショックで、頭くらくらしながら帰路に着きました。
2015年8月中旬
K病院での治療を決意し、様々な検査を受けました。
2015年9月上旬
子宮体癌ステージ3cの可能性が高く、手術予定です。
お読みいただいた通り、私は子供が欲しくて病院に通っていたら子宮体癌が見つかりました。
28歳で生理も順調で生理痛も全くない、出血量も普通でした。
何で何で何で私が子宮体癌なのか、、、考えても答えが出ません。
というか、私が病気になったことに答えなんて無いのだと思います。
現実としてただただ子宮体癌になり、子宮を摘出しなくてはならない。そして出産は出来なくなるのです。
これから治療です。
子宮は無くても、命があれば何だってできる。
そのことを証明できるように元気になります。
運命よりも幸せになるんだ。